「脂質=悪」は誤解!身体に必要な理由と摂りすぎNGなケースを解説
- 助川 友樹
- 3月24日
- 読了時間: 3分
こんにちは!
渋谷鶯谷町で活動をしている肩こり・腰痛・ぽっこりお腹・脚のむくみ
などにお悩みのあなたの味方
姿勢改善専門パーソナルトレーニングジム【grlow(グロウ)パーソナルジム】の助川です。
「脂質=太る」「健康に悪い」というイメージを持っていませんか?
確かに過剰摂取は健康リスクを伴いますが、
脂質は私たちの身体にとって欠かせない栄養素です。
本記事では、脂質が必要な理由と、場合によっては控えた方がよいケースについて、
文献をもとに解説します。

脂質が身体に必要な理由
① エネルギー源としての役割
脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持ち、
炭水化物(4kcal/g)やタンパク質(4kcal/g)よりも効率的なエネルギー源です。
(National Institutes of Health, 2021)
特に、長時間の活動をする人にとって、脂質は重要なエネルギー供給源となります。
② 細胞膜やホルモンの構成成分
私たちの細胞膜はリン脂質でできており、脂質が不足すると細胞の機能が低下。
性ホルモン(テストステロン、エストロゲン)や
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)はコレステロールから合成されるため、
脂質不足はホルモンバランスの乱れにつながります(Gropper et al., 2018)。
③ 脂溶性ビタミンの吸収を助ける
ビタミンA・D・E・Kは脂溶性ビタミンであり、脂質がないと吸収されません。
(Trumbo et al., 2001)
これらのビタミンは視力、骨の健康、抗酸化作用、血液凝固に関わるため、
脂質不足は健康リスクを高める可能性があります。
④ 満腹感を与え、過食を防ぐ
脂質は消化吸収に時間がかかるため、満腹感を持続させる働きがあります。
(Blundell et al., 1993)
適度な脂質を摂ることで、炭水化物中心の食事に比べて血糖値の急激な変動を防ぎ、間食を減らす助けにもなります。
脂質が不必要なケース
① カロリー過多の食生活を送っている場合
脂質はエネルギー密度が高いため、摂りすぎると簡単にカロリーオーバーになります。
特に、ファストフードや加工食品に含まれるトランス脂肪酸や飽和脂肪酸の過剰摂取は、
肥満や心血管疾患のリスクを高めるため注意が必要です。
(Mozaffarian et al., 2006)
② 消化器系に問題がある場合
脂質の消化には胆汁や膵酵素が必要ですが、
胆のう疾患や膵炎のある人は脂質の代謝が難しくなります(Lowe, 2000)。
このような場合は、脂質の摂取量を制限する必要があります。
③ 特定のダイエットを行っている場合
例えば、短期間の低脂肪ダイエットは、脂質を制限することで摂取カロリーを抑え、
体重を減少させる目的で行われます(Bray et al., 2012)。
ただし、長期間続けるとホルモンバランスの崩れや肌の乾燥などの問題が発生する可能性があるため、バランスが重要です。
まとめ:脂質は適量が大切!
脂質は、エネルギー供給、細胞機能、ホルモンバランスの維持に不可欠な栄養素です。
しかし、過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスクを高めるため、摂取バランスを考えることが
大切です。
適切な脂質摂取のポイント
良質な脂質(オメガ3脂肪酸や一価不飽和脂肪酸)を選ぶ
トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の摂取を控える
総カロリーとのバランスを考える
「脂質=悪」という考えを改め、賢く摂取することで健康的な生活を送りましょう!
この記事の執筆者
助川友樹
パーソナルトレーナー歴11年、通算1万件以上指導。

資格:
・全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー
・BFR認定トレーナー(加圧)
・健康管理士一般指導員
・南カルフォルニア大学 人体解剖修了
経歴:
2013年3月 新潟県トレーナー系専門学校卒業
2013年4月 某タレント有名パーソナルトレーニングスタジオに就職
2015年10月 副店長に就任。社内研修担当としても活動
2018年3月~ 独立し、grlowパーソナルジムをオープン。 現在8期目
超有名芸能人や有名企業社長の指導経験有り。
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